技術紹介
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鞣し(なめし)の種類
◆白鞣し
姫路白鞣し革、姫路革といい、古くは白靼<はくたん>、古志靼<こしたん>、越靼<こしたん>、播州靼<ばんしゅうたん>ともいわれた。印伝革とともに古い歴史を持つ日本独特の革である。この鞣し法が江戸時代の中頃、出雲国の古志村から伝えられ、古志靼、越靼の呼び名の由来になったともいわれている。牛皮を用い、川漬け脱毛、塩入れ、ナタネ油による油入れなどの工程を経て、天日乾燥と足もみ、手もみを繰り返して仕上げる。淡黄色を帯びた白い革で、武道用具、財布、バッグ類、文庫箱などに加工されて姫路の特産品となっている。しかし、最近では川漬け脱毛法の採用が困難なため、石灰脱毛法なども行われている。
【製法】
- 原料の成牛皮を塩漬けにする。
- 塩漬けにした皮を数日間河川に浸し、微生物の作用によって毛根をゆるめる。
- 刃物により毛をこそぎおとす(脱毛する)。
- 鉋で肉面を梳き、皮の厚さを均一に近づける。
- 天日乾燥する。
- 塩となたね油を加えて空打ちし、さらに日光に晒しながらもみほぐす(なめす)。
- 再度、天日乾燥する。
- 細工しやすい形状に裁断する。
- 以上の工程で製造された革をもとに、各種細工品に加工する。
◆タンニン鞣し
古代になり、植物に含まれるタンニンを利用してなめす方法が開発され(タンニンなめし)長らく使用されてきたが、現在では化学薬品で処理されることが多い。主にはクロムなめし剤(塩基性硫酸クロム)が使用されるが、その作用機序は皮のタンパク質とクロムの錯体を作って、耐熱性などの性能が向上し、革となる。
「植物タンニンためし」とか「ベジタブルタンニンなめし」といった呼ばれ方もします。タンニンなめしは、なめすのに時間と手間を要する分、完成した革は硬くて丈夫、ハリやコシもしっかりとある革になります。また、脂分などを吸収しやすい特徴を持つので、どんどん使い込めば、本革独特の経年変化、味わい深さが生まれてきます。
◆クロム鞣し
古代になり、植物に含まれるタンニンを利用してなめす方法が開発され(タンニンなめし)長らく使用されてきたが、現在では化学薬品で処理されることが多い。主にはクロムなめし剤(塩基性硫酸クロム)が使用されるが、その作用機序は皮のタンパク質とクロムの錯体を作って、耐熱性などの性能が向上し、革となる。
※各なめしはエコレザー認定と言うものを取得しております。
馬の毛革制作
馬の毛皮を薬品を使わずして、革を制作しており、太鼓革として活用している。