地域で生産された農産物をその地域で消費されて、農業関係者と消費者を結びつける仕組みの事のことを地産地消というそうです。
スーパーへいくと、外国から来た野菜や国内産でも遠くから運ばれてきた野菜がいっぱい並べられています。
どうして、地元で作られた野菜が少ないのだろうと思ったりしたことがありませんか。
最近、スーパーによっては地元で採れた新鮮な野菜がおかれるようになってきましたね。
生産者にだけ地産地消のメリットはあるものなのでしょうか。
消費者や、環境面にデメリットがあるのかもしらべてみましょう。
それと、輸入元の国が不作になってしまったり、戦争などの情勢によって輸入ができなかったりすると途端に食糧不足になってしまうことも考えていかなければならない時代です。
将来の事を考えると消費者は、生産者をしっかりと応援していかなければいけませんね。
消費者と生産者、それぞれにとっての地産地消のメリット・デメリットはどのようなものがあるのでしょうか。
地産地消のメリットとは?
生産者の顔写真入りのラベルが貼られてるのを見て、栽培にかけるこだわりや品種の魅力、地元の地域の作物を消費者は知ることができます。
生産者の名前も載っているので、親しみみたいなものも感じたりすることもありますよね。
新鮮だし美味しければ安心して、リピートする消費者も増えていきますよね。
消費者のリアルな声を、生産者は直売所できくことができます。
スーパーでは、規格に合った商品しか販売できません。
規格外の野菜や果実を加工したものを、直売所や道の駅なら販売することができます。
消費者のメリットは
地元の新鮮な農作物を得ることができる。
最近では生産者の顔写真や名前、農薬の種類も書かれたラベルが袋に貼られているので安心感が得られる。
生産状況を自分でも確認できる。
地元地域でとれた生産物を知ることで、その土地の調理法や食文化も知ることができる。
生産者のメリットは
消費者のニーズを的確にとらえた効率的な生産を行うことができる。
輸送コストが抑えられる。
直売所での運営のほとんどが委託販売で、生産者は流通側の規格に縛られないで自由な形で農産物を販売することができるので不揃いな野菜も販売しやすい。
環境面のメリットは
食の流通にはフードマイレージという考え方があります。
簡単に要約すると、生産者から消費者(食卓)までの距離が短ければ短いほど環境への負担が少ないという考え方です。
輸送にかかる燃料や二酸化炭素の排出量を削減できる。
地産地消は、SDGsの取り組みとしても注目されています。
地産地消のデメリットとは?
消費者は、地産地消のデメリットをほとんど感じることがありませんね。
地産地消のデメリットは主に生産者が感じることが多いのではないでしょうか。
生産者は、消費者と近い場所で農作物を販売できるので消費者ニーズを把握しやすいということですが、生産者は生産スキルだけではなく、販売戦略・品質管理など様々なスキルを求められます。
地産地消を成功させるためには、消費者ニーズに答えた農産物などを販売することの他に品質管理の徹底や販売戦略を練ることが重要になります。
地産地消の生産者のデメリットは
農産物をパッケージングして直売所へ搬入、売れ残りの商品回収までを一貫して農家側ががしなければなりませんので、生産以外の作業負担が増えてきます。
安定的に売あげがあれば、出荷から販売・代金回収までのコストはあまり負担にはならないのですが、売れない場合はコストが重くのしかかります。
出荷や販売、品質管理や宣伝活動など農産物の生産以外の能力が必要です。
地産地消の生産者のデメリットに対する支援がある
出荷・販売にかかるコスト面や作業負荷を軽減するために、直売施設や集荷出荷システムの整備が必要となってきます。
設備面での政府による支援もあります。
地産地消を推進していくために、リーダーやコーディネーターなどの人材育成をする支援を行政・地域が協力しておこなわれています。
地産地消で家庭でできることは?
加工食品や冷凍食品は、便利で本当に助かりますね。
だけど、その原料は輸入に頼っている場合が多いのも事実です。
地産地消を意識することで、食料自給率にもいい影響が出てくるのではないでしょうか。
ご飯を中心に地元で採れた野菜たっぷりのバランスの良い食事をする。
今が旬の食べ物を食べるとか、応援するように心がける。
それと、残さず食べて、食べ残しを減らしましょう。
地元で採れた食べ物に感謝の気持ちも忘れずにいたいものですね。
地元産の野菜を積極的に買う
新鮮で美味しい旬の野菜は栄養価も高いです。
スーパーでは地元産の野菜がないかチェックしてみましょう。
購入する野菜をすべてを地元の野菜にすることはできませんが、国産のものや近い県のものを無理なく生活の中に取り入れていけてたらいいですね。
ファーマーズマーケットや産直市場を利用する
ファーマーズマーケットとは、自分の農場でつくった農産物を持ち寄って消費者に直接販売するスタイルの市場です。
直接、生産者の方とお話することができるので、美味しく食べる調理方法とかも知ることができますよね。
消費者は、真っ直ぐなきゅうり、同じ大きさのジャガイモ、見た目きれいなものを選んでばかりしてきましたが、本来自然な形は曲がっていたり、大小があるものです。
規格外で売れずに廃棄されることの無いように、形は不ぞろいであっても味はかわらない、美味しく食べてフードロス削減をしていきましょう。
まとめ
できる限り、その地域で育てられた野菜をその土地で暮らしている人が消費していくことを意識した日常生活を送ることができればいいですね。
消費者がわにはデメリットはありませんでしたね。
環境面では生産者にデメリットがあることがわかりました。
生産者さんの大変なご苦労もわかりましたが、直接安心して買える場所が増えていってほしいですね。
地産地消のメリット・デメリットを知ることで、消費者にも地域の農業を守っていかないとだめだなと気付いてもらえたらもっと広がっていくでしょう。
最近、家庭菜園で野菜作りをはじめられる人が増えてきてますよね。
安心安全な作物を求めていることはあきらかですね。
消費者が、地産地消のメリット・デメリットを知ることは大切なことだと思います。
農家の方には安心安全な食べ物を供給してもらい、消費者との距離が縮まって今以上にもっと地産地消が浸透していってほしいです。