いつまでも親は元気でいてくれるものと思っていませんか。
がんや認知症など様々な病気の進行や経済的な事情で高齢の親だけでは日常生活ができなくなってしまったり、どちらかの親が亡くなり一人暮らしの生活になることだってあります。
子供は離れて住んでいたら高齢の親と同居する事を考えたりしますよね。
親もできれば子供に気を遣わずに生活したいと思っているかも知れません。
その間、子供だって年をとっていきます。
高齢の親との同居を考える時はやってきます。
高齢の親と同居するメリットとは?
私自身もそれなりの年齢になってきたので作るおかずも油っこい物はあまり好まなくなってきたので母にも食べてもらえるし、祖母が作っていた料理の話を聞けたりします。
高価な素材を使ったお料理はできないけど、美味しく頂けると幸せな気持ちになります。
一緒に住みだしたころ、母に用事を頼んだりしたら主人が「お母さんにさせてばっかりして。」と言われましたが母は、「何もしなかったら認知症になるから、できることはなんでもするよ。」って言ってくれました。
むすめから必要とされるって、やりがいも出てきて大事なことだと思います。
日常の生活では助かります
食後の食器の片づけや、洗濯物干しと取り込み等家事を手伝ってもらえる。
母の得意で美味しかった料理を教えてもらえる。
生活費が抑えられる
一世帯になることで、光熱費・食費など生活費を抑えることができる。
自分の未来モデルの母を見て、老後も視野に入れて無駄遣いをしなくなりました。
母の様子がわかる
健康状態を把握できるし、高齢なので何かあったらすぐに対応できる。
他人と暮らすって気を遣うことも多々あるので一人で暮らしていた時よりも、元気になってきていると思います。
一人暮らしだと自分の思い通りにできるけど、気を遣う事をポジティブに考えられる母です。
高齢の親と同居するデメリット(ストレス)とは?
長年、別々で暮らしてきたので生活スタイルも違ってきてしまってます。
お互いに生活習慣を変えることは難しいです。
相手に合わせることを考えすぎると疲れてきます。
子供のころ一緒に生活をしてきたし、同居は何とかできるんじゃないのと思っていました。
自分自身もわかく、親も若かった頃とは全然違います。
まったく、違う生活をしてきてるわけですからね。
相手の行動が気になって、自分を変えることもできず気まずくなってしまうこともしばしば出てきます。
コミュニケーションが上手くいかない
耳が聞こえないので、会話も大きな声で何度も話さないといけない。
いつも、怒ってるように母には聞こえるらしいですができれば普通に話したい。
他人に、いつも怒られてるって話してるのを聞くとなんか悲しくなってきます。
なので、母がしゃべりだしても内容によっては聞いてないふりをするときもあります。
母は、聞こえてないのに聞こえたふりをするのでわかってくれたのかなと思っていても実は理解してなかったりすることもあります。
夫との関係が気まずくなる
日常生活の些細なことですが積み重なると気になって仕方がないようになってしまいます。
テレビの音が大きい、電気の消し忘れ、トイレの水の流し忘れ、等々。
主人は、「あなたの親でしょ。お母さんに言っといて。」とふってきます。
これって、ストレスです。
お義母さんってこんな人と思わなかった!
夫は、まったくお酒を飲まないのですが母は毎晩、焼酎を飲みます。
私も飲みますが夕飯は、なんとなく飲みにくい雰囲気ですが母は、「残りの人生飲めなくなるまで飲むわ。」と気にせずマイペース。
飲むと、声も大きくなるので夫にはあきれられています。
最近は、体の事をかんがえてノンアルコールに変えました。
健康寿命はたいせつですね。
高齢の親と同居時のトラブル回避方法
よけいな一言で気分を害することも日々の生活の中で起こってきます。
老いることで起こる問題なんだなって思っても、消化できることばかりでもありません。
年のせいで仕方ないなって思ってしまったことが、親に伝わっていやな気分にさせてしまうこともあります。
言葉だけでなく態度でもありますよね。
いらいらしないで深呼吸ですね。
頑張りすぎない
気を使って何も話さないよりは、その時は気まずくなっても言いたいことは言う。
お互いに助け合える関係でいたいものですが、やってあげなければと頑張りすぎない。
昔の親子関係ではないと考え、できることは親にやってもらう。
心身の健康が大切です。
距離感は大切
適切な距離を保つこと、一人で行動する時間を持つ事は必要ですね。
気分転換はほんとうに大切です。
私も年老いて母の年齢になったとき子供たちとうまくやっていけるように、今は学びと思っています。
私が高齢の親と同居した理由とは?
できれば、元気だし一人暮らしをしてもらっていた方がいいのかなと思っていました。
2所帯の生活費を確保できるのであれば、近居もありなのでしょうけどそれもむつかしい状況でした。
母が希望していましたので自分たちの生活だけを考えることは止めて同居する方向に話は進んでいきました。
年金だけでは生活はできない
父が亡くなって4年が過ぎて経済的に一人で生活をすることに母が不安を感じていたことが大きかったと思います。
年金だけでは生活が難しく、生活費を少し援助してきましたが私たちも年金生活に入りそれもできなくなってしまいました。
3人で暮らしたら、経費はおさえられる。
終の棲家
古くなった実家を建て直して一緒に住もうと夫が言ってくれましたので思い切って同居に踏み切りました。
住み慣れた環境なので、母にとってもいいだろうと思いました。
近所の方も昔から母の事を知ってくれていますので、道で会えば声をかけていただいたりお話もできます。
終の棲家で3人の生活がスタートしました。
高齢の親と同居してくれた、主人に感謝しないといけませんね。
高齢の親と同居 : まとめ
経済的にいいだろうと思って始めた高齢の親との同居ですが一緒に暮らしてみないとわからない習慣や価値観の違いを感じることは結構あります。
今は介護をしなくても大丈夫ですが、目も見えにくくなり、耳も聞こえない、体の動きも遅くなり、遠い昔の事は覚えてるのに今話してたことは忘れてしまってコミュニケーションを取ることもしんどいなぁと思うこともあります。
けれど、誰もが老いていくのですからみんなで助け合わないといけない。
後で後悔をしないために無理をせずやれるだけのことはしようと思っています。
高齢の親と同居する時は、お互いの尊厳が大切であることは忘れないでいたいものです。